在来工法とユニットバス
浴室リフォームは大変に人気のある工事なので、そのための技術もさまざまに開発をされています。
浴室部分は古い住宅の場合には「在来工法」と呼ばれる住宅内の一室をタイルやモルタルで固めて防水しそこに浴槽を置くという方法で作られてきました。
ですがこうした通常の在来工法での浴室では防水設備が破損したり老朽化することで水漏れが起こりやすく、タイル剥がれや内部のカビなど問題が発生したりしました。
そこで最近増えてきているのが「ユニットバス」とされる浴室全体を一体的に扱うことができる工法です。
この場合お風呂の内装に使われるパーツが全て一体となっているので、室内で組み立てるだけであっという間に浴室をリフォームすることができます。
全て一体となっている部品を使うことであとから自由に内容を変更するといった柔軟性はありませんが、工期が短く平均的に高機能のバスを作ることができるというメリットがあります。
ユニットバスをリフォームするバスリフレッシュ
ユニットバスが登場してから既に何年も経っているので、新たにバスリフォームをしようとする住宅ですでにユニットバスが使われているということもあります。
基本的な間取りはそのままでもいいから、見た目を清潔に雰囲気を変えたいというときには「バスリフレッシュ」というユニットバスをさらにリフォームするという方法が使われます。
バスリフレッシュとは簡単に言えば既存のユニットバスの上にシートやコーティングをしてしまうという方法で、工事が簡単で水漏れや腐食を防ぐことができるというメリットがあります。
ただ基本的な間取りやお風呂についている機能は変わらないので、新しく浴室暖房などの設備をつけたいといったときには適しません。
少し似たものに「パネル工法」というものがあり、こちらはいくつか種類のあるタイルを浴室部分に貼り付けていくことで見た目や機能を変更させることができます。
パネルの組み合わせが自由なのでユニットバスのような画一的なデザインになることもなく、変則的な形状のバスルームにも対応ができます。
浴室のリフォームにおいてはこうした基本的な工法の違いをきちんと把握し、どこまで設備変更をしたいかということから選んでいくことが必要になります。
古い浴室なら思い切ったリフォームがおすすめ
既に十分に設備が整っており、見た目だけを変更したいという場合には浴室リフォームはそれほど手間のかかる工事ではありません。
工法によっては一日で終わってしまうものもあります。
ですがやはり浴室リフォームにおいては大規模な設備変更までを含む工事を希望するケースも多くなっています。
最近では床暖房や浴室暖房・乾燥機を兼ねたユニットガスシステムも人気となっていますが、そうしたものを導入することでミストサウナや多機能シャワーなどまるでジャグジーを利用しているかのような設備を自宅で使用することもできます。
もちろんその場合にはかなりの高額のリフォーム費用が発生しますが、浴室のランクを数段アップさせることができる大変お得なものです。