意外に大事な壁紙リフォーム
壁紙やクロスの耐用年数はだいたい6年間と言われています。
賃貸住宅などでも、6年以上住んだ住宅では壁紙を全面張替えするのが一般的となっているため、一般住宅でもある程度古くなったときには思い切って全面張替えをするという人も多いようです。
ですが実際に壁紙をリフォームしてみたところ、意外なところに落とし穴があり大失敗をしてしまったというようなケースも多かったりします。
カーテンなどでも同じことが言えますが、室内で広い面積を占めることになるパーツについては、それ単体で決めるのではなく他の家具や周囲の雰囲気と合わせて選ぶことが大事になります。
壁紙のサンプルだけを見てお気に入りのものを選んでみたところ、実際に部屋で囲まれたら非常に落ち着けなくなったというようなこともあったりします。
壁紙選びのポイントは「基本色」「天井と壁のバランス」「ストライプ・ボーダーデザイン」の三つです。
基本色のバランスを考える
壁紙選びをするときにとても大切なのが基本色です。
よく海外の住宅をテレビなどで見ると、奇抜な真っ赤や真っ青を使っていることもありますが、日本住宅においてはなかなかそうした思い切った色使いは選びにくいものです。
海外住宅の色や柄はそれだけを見ると派手に見えますが、実は天井や床などと絶妙なバランスで塗られていることも多く、かなり高度な壁紙インテリアテクニックが使われています。
そうした専門的な知識に自信がないという場合には、まず失敗の少ない無難な色使いにすることが大切です。
壁紙の色としては白~ベージュ~茶色くらいまでがよく使用されます。
暗い色は重く・狭く、明るい色は軽く・広く感じられるという特徴があるので、床の色を濃い目にして天井に近くなるほど明るい色にしていくと部屋の天井が高く広い印象になります。
ちょっとアレンジをして、床よりちょっとだけ明るい色を天井に置き、壁は明るい色にすると横に広がりのある落ち着きを演出できます。
この床・壁・天井のバランスは非常に重要な要素になるので、できたらこの三箇所は同じ色調のものにして統一感を感じられる空間づくりをしていきましょう。
できればこの三つを組み合わせてサンプルで選ぶようにしたいところです。
あまり大きながらは壁紙に不向き
壁紙のサンプルを見てみると、とてもカワイイ柄物もよく見かけます。
派手目の柄物も使い方次第で素敵なインテリアになるのですが、一般的な住宅においては大きな柄や自己主張のある模様の壁紙は落ち着かない印象になってしまいます。
どうしても使いたいという場合はそうした柄物は天井に配置して、壁はシンプルなものにした方が全体の雰囲気にまとまりが出てきます。
また壁紙でよくあるのがストライプやボーダーといった「線」がデザインになっているものです。
こうした線があると部屋の広さや高さを感じられるので使い勝手はいいのですが、これがフローリングのラインと逆向きになっていたりすると歪んだ部屋のような不安定な感じになってしまいます。
使う時には床と天井で方向を合わせ、広がりを自然に感じられる配置にしましょう。